栄東まちづくり協議会

 

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栄東まちづくり協議会について


 

会長・副会長インタビュー


 

野田  剛司(栄東まちづくり協議会 会長・一般社団法人栄東女子大小路ビル協会 会長)


 

栄東はどんな街ですか

 昔からの繁華街で、東新町や女子大小路には飲み屋さんがたくさんあります。一時は有名でしたが、その頃よりは勢いが無く、寂しい街になっています。

 近年はマンションがたくさん増えているので、繁華街が縮小していくことを心配している反面、住まいもあって然るべきだと思っています。この地域で生業をしたり、レジャービルやオフィスに勤めている人が、多く住んでいる街なので。

栄東をどのような街にしていきたいですか

 まだまだ発展してもらいたいし、できれば全国で有数の繁華街になってもらいたいです。「やっぱり名古屋に行ったら女子大小路だよね」「やっぱり一度は行ってみたい」と思われるような。

 繁華街は必要な場所です。市民の人たちの憩いの場所で、社交の場所です。友達同士で来てお酒を飲んで、そこで愚痴を言い合ったりして発散します。この街には、リフレッシュしてまた明日から頑張るために必要な場所という、役目があると思います。

まちづくりをするにあたり、大切にしていることは何ですか

 しっかりと議論をすることが大事だと思います。

 発展会、ビル協会、まちづくりの会がそれぞれ良いの中でしっかりと議論をして協議会に事業を提案し、住人と事業者の両方に為になる事業ができると良いです。

栄東の魅力は何ですか

 デパートが近くて便利が良く、住むにはすごく良い場所です。みんなが知らないだけで、家賃や店舗の賃料もとても安いので、誰でもいつでもすぐに経営者になれます。安くて便利で素晴らしい街なんだけど、みんな気が付いていません。外に出ている情報やイメージが実態とは違っていて、実際のところが知られていません。
 情報を変えることができれば、あっという間に価値が上がる、可能性がある街だと思います。

(2022年1月 インタビュー)

田端  龍(栄東まちづくり協議会 副会長・栄東まちづくりの会 会長)


 

栄東はどんな街ですか

 “誰も拒まない街”です。外国人を始め色んな人が住んでいたり、やって来たりするけれど、ここへ来ちゃダメだという人がいない街です。昔のイメージから、危ない飲み屋が集まっているという印象を抱いている方もいるかもしれませんが、今はそんなことはありません。外から見ると色んなイメージがあるかもしれないけれど、肩肘を張って生活するような街じゃないんです。

 住んでいて怖い街だった時期は確かにあったけれど、先人達が池田公園の整備をしたり、交番を誘致したりと、取り組んできました。街の人達が努力して、明るく安全でにぎわいが生まれるような街づくりをしてきたから、今のような街になったと思います。放っておいてしまうと、ずっと良い街のままとはいかないので、私達もみんなで努力して、引き継いでいかないといけません。

栄東をどのような街にしていきたいですか

 安心・安全で、楽しく住みやすい街にすることが一番の目標です。

 街には、繁華街と住宅街の二つの側面があります。繁華街は、まず何より安全で楽しい街で、お客さんが集まるような飲み屋街として生き残っていかなければいけません。住宅街には、マンションだけではなく、介護施設がたくさんできています。施設に居る家族の顔を見に寄った際に買い物にも行ける、中心街らしい使われ方をしていると思います。名古屋市の他の繁華街と比べると、住んでいる人が非常に多く、町内会もちゃんと存在しています。事業者の集まりである栄東女子大小路ビル協会と、栄東地区の12町内会による栄東発展会が、手を取り合って一緒にまちづくりをしています。

 街の歴史は様々な側面があるので、本当に一概には言えないけれど、今の状態は昔から見ると良くなってきています。色んな人が住んだり、訪れたりする街であることは当分は変わらないので、気楽に誰でも遊びに来られるような街であればいいと思います。

栄東の好きな場所はどこですか

 池田公園って、昔はあまり良いイメージがありませんでした。今は、特にイルミネーションがある時期は非常に明るくて、人が集まる場所になりました。私たちの憩いの場所であり、栄東の情報発信の基地です。

 池田公園は、住民が主体となって管理をしている公園で、栄東まちづくりの会が管理や貸し出しも行っています。公園は誰でも借りることができます。マンションやホテルが増えている街の真ん中にあるので、音には気を付けないといけませんが、そんなに大きいサイズじゃなく、使いやすい場所だと思います。貸し出しを始めてから本当に色んなイベントがあり、撮影などにも使ってもらって、色々な思い出があって感慨深いです。

(2022年1月 インタビュー)

加藤  哲征(栄東まちづくり協議会 副会長・栄東発展会 会長



栄東はどんな街ですか

 栄東は地域の皆さんが力を合わせて色々な事業をしてきた街です。それが大きな成果につながったと思います。
 4丁目は、表通りのオフィスビルと一筋二筋中にある歓楽街の街と言えるでしょう。5丁目は、個人住宅に代わる高層マンションの建設が続き、専門学校・介護施設やコンビニなどの店舗が混じる複合商業地域と言えるでしょう。
 私たちの親の時代に、地域に街路灯を整備する話が持ち上がりました。詳しくは知りませんが、当地を「栄ウォーク街」と呼称し、街路灯の整備計画を進めました。その時、栄・老松・新栄の3つの学区の町内会が、学区の垣根を越えて栄東発展会を組織したと聞いています。

 当初、池田公園でラジオ体操や小規模な夏まつりが開催されていましたが、だんだんと運営が難しくなってきました。そんな頃、池田公園で薬物の取引が行われているという報道がありました。そこで、次の時代のリーダー達が尽力し、1998年に池田交番の誘致に成功しました。その交番誘致がきっかけになり、今の盛大な夏まつりに繋がる地域活動が始まりました。しかし、それから24年あまりの年月が経過し、地域活動を盛り上げて来た人達が高齢になっています。

 今年はコロナ禍で2年間停滞した後の年なので、新たな企画で再出発するにはよい機会だと思います。

栄東をどのような街にしていきたいですか

 行政が加わった協議会の会議を経験し、関係者の視野がワイドになったように思います。
 一つ一つの活動を成功させることは重要ですが、それはゴールではありません。ゴールは“住みやすく安心な楽しい街づくり”だと思います。この目的に向かって活動している最中です。

 栄東の良い所は、活動をする中で意見の対立が際立ったとしても、最後は前に進もうと落ち着くところです。争いごとも話し合いの内。調整期間を挟んで皆の意見がまとまる地域だと思います。

まちづくりをするにあたり、目指していることは何ですか

 これからは新しい住人と若い世代の意見を吸い上げられる、柔軟な組織が必要だと思います。また多文化の課題は避けて通れない。いずれにしても従来のままの町内会では組織を維持できないでしょう。

 解決策はこれだという答えは見つかっていませんが、模索し続ける姿勢が大事だと思います。

(2022年6月 インタビュー)